彫刻
私達が毎日手がけているカット…
まだまだ高みには程遠い私の立場で偉そうには語れないが
いつもカットは彫刻だと教えていただく。
ただ単にシルエット重視の彫刻ではなく、
様々な要素を踏まえた上での彫刻のデザイン性。
髪質、癖、膨らみ、損傷度、根元の生え方、毛流…etc
人形なら切って形が出来ればOKだけど、
人間ではそうはいかない…
操作性、手入れ環境、好みなど
その人を取り巻く様々な環境が伴う。
そしてコンディション作りも重要な要素であるが、
それだけでは本当の喜びは感じていただけない。
私の職業はスタイリスト。
自分のカットデザインと融合させてこそ、
お客様に喜んでいただける仕事ができると
自分では感じています。
癖毛を否定するのではなく、細気を否定するのではなく、
白髪を否定するのではなく、骨格の形を否定するのではなく、
様々なコンプレックスから逃れるような
アドバイスや技術ではなく、それを肯定しつつ
むしろそうで良かったと思っていただけるような
カット技術が出来ればと心から思う。
そのレベルにはまだまだ、遠く及ばないけど
少しずつでも日進月歩を心がけ、研究し続けようと思う。
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