皮膚から吸収される仕組みについて
私たちはプールや海に入っても
海水や水分中の物質が、 皮膚から吸収されることはないよね。
もし海水中の成分が皮膚から吸収されたら、
塩分濃度が限界を超えて、死んでしまうんやけど そうならないのは、
皮膚の表面が皮脂腺から 分泌された脂分で覆われ守られているから♫
でも、皮膚の仕組みは、
自然界に存在する物質には対応できても
合成界面活性剤をはじめとする合成化学物質は 石油を原料に、
分子構造を科学的に操作し、 人工的に作り出されたものなので、 これ自体は自然界にはない物質…
当然、体の対応は難しい。
水と油をメッチャ強く融合させる界面活性作用があり、
自然界にあった物質で作られる界面活性剤とは 比べ物にならないほど強力な浸透力がある。
そうしたものは 汚れ落ちの良い家庭用洗剤などの洗浄剤、
浸透力の強い化粧品に多用されていて、 皮膚バリヤーの役目である皮脂膜を溶かし、
有害化学物質の体内侵入をしやすく してしまうんよね…
もともとは、ケガや病気のときに薬の成分を、
皮膚から素早く体内に浸透させるため、 研究、開発が進められ、
医療現場で緊急処置として 一時的に許容範囲内で使用されていたみたいやけど
いつの間にか食品の添加物やシャンプー、リンス、 化粧品などに
広く使われるようになったようです。
以前も述べたように、 化学から離れることは難しいし、
使い方によっては画期的な物質でもある。
化学いっぱいの製品もあれば、 できる限り減らす努力をしているメーカーさんもある。
製品選びも大切やけど、
要は個人が、ある程度理解した上で 使いこなしていくということが
大切だと思うんよね。
私たちも、そこを第一に考え、
店での薬剤や処置、販売製品等を 製造メーカーさんの製品作りへの考え方を
意識しながら製品選びをしアドバイスしています。
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